デンマンブラシとは?D3・D4・D5の違いと選び方を美容師が解説

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デンマンブラシは、イギリスのデンマン社がつくっている半円形のヘアブラシです。ブローでまっすぐ伸ばすための道具で、美容師が最初に覚えるブラシでもあります。

サイズはD3・D4・D5の3種類があり、迷ったらD4を選べばまず外しません。髪が肩より短い方はD3、胸より長い方はD5が扱いやすくなります。

この記事では、3つの違いと選び方、実際のブローの手順、長持ちさせるお手入れまでをまとめます。

デンマンブラシとは?

デンマンブラシとは、イギリスのデンマン社が販売しているナイロン製ヘアブラシの通称です。正式にはハーフブラシと呼ばれ、土台が半円形になっているのが最大の特徴です。

ドライヤーの熱を当てながら使う前提でつくられているため、耐熱性に優れています。同じような形のブラシは他にもたくさんありますが、デンマンブラシはピンの配列や持ち手の形状といった細かい部分まで設計されていて、長時間使ってもストレスが少ないところに違いがあります。

美容師のブローの基本中の基本として使われてきた道具で、半円の形を活かすことでたいていのブローに対応できます。

D3・D4・D5の違いは?

いちばん検索されているのがこの比較です。違いはピンの列数とサイズの2点だけで、素材や構造は同じです。

D3 D4 D5
ピンの列数 7列 9列 9列
大きさ 小さめ 標準 大きめ
重さ 軽い 標準 やや重い
向く長さ ショート・ボブ ボブ〜ロング セミロング〜ロング

D4は、ボブからロングまで幅広く使える標準サイズです。半円の土台に9列のナイロンピンが並んでいます。最初の1本ならこれです。

D3は、ショートやボブなど短い髪のためのサイズです。ピンは7列でD4よりコンパクトなので、短い毛束も逃さずつかめます。襟足や耳まわりなど、細かいところを整えたいときにも扱いやすくなります。

D5(現行の製品名はD5SW)は、セミロングからロングの方向けです。ピンの列数はD4と同じ9列ですが、土台が大きく、テンション(毛束を引く力)をかけやすいように適度な重さがあります。木製ハンドルのプロ向けシリーズで、毛量が多い方は1回ですくえる量が増えるぶんブローが早く終わりますが、そのぶん大きく重いので、初めての1本には向きません。

どれを選べばいい?

髪の長さで選ぶのがいちばん失敗しません。

  • 肩より上(ショート・ボブ)→ D3
  • 肩から胸くらい(ミディアム)→ D4
  • 胸より下(セミロング・ロング)→ D5

迷ったらD4です。長さが変わっても使い回せる範囲がいちばん広いためです。

なお、デンマンブラシはナイロン、つまり樹脂製のブラシです。樹脂製ブラシ全体の性質(水に強い、静電気が起きやすい、など)は樹脂製ブラシの記事にまとめてあります。

デンマンブラシの使い方は?

ストレートにブローする手順です。

  1. 利き手と反対の手で毛束を取ります
  2. 利き手にデンマンブラシを持ち、毛束の下からあてます
  3. このとき、ブラシ部分(ピン側)から髪に入れ、背が上になるように手首を返すとスムーズに入ります
  4. 反対の手にドライヤーを持ち、髪の上から45度くらいの角度で風を当てます
  5. 風を当てながら、ブラシを根元から毛先まで滑らせます

うまくいかないときは、たいてい3番の入れ方でひっかかっています。ブラシを上から押し当てると髪の表面をこすることになるので、ピン側から入れて手首を返すという動きを先に覚えてください。

当サロンではD4を使っています。長さを問わず1本で回せるのが理由です。

クッション性がなく硬いブラシなので、根元を立ち上げてふんわりさせたいときにも使えます。

ブローで形をつくったあと、かっちりしすぎたと感じたら、スケルトンブラシでざっくり梳かすと自然な質感に戻せます。

お手入れはどうする?

ナイロン製で水に強いので、洗えます。

洗面器にお湯を張り、シャンプーを少し溶かします。そこにデンマンブラシをつけて、歯ブラシなどで根元をこすります。抜けた髪やほこりが溜まりやすいのは、ピンの根元です。

洗ったあとは、しっかり乾かしてください。ただし直射日光は避けます。樹脂が傷んでピンが折れやすくなるためです。風通しのよい日陰に、ブラシ面を下にして置いておきます。

よくある質問

D4とD3、両方持つ意味はありますか?

髪の長さが変わる予定がなければ、1本で足ります。ショートの方がD4を使うと大きすぎて扱いにくい、ロングの方がD3を使うと1回ですくえる量が少なくて時間がかかる、という差です。

濡れた髪に使ってもいいですか?

使えます。ナイロンは水に強い素材です。ただし、びしょ濡れの状態で無理に梳かすと髪に負担がかかるので、タオルドライして8割ほど水気を取ってからにしてください。

どのくらいで買い替えますか?

ピンが折れたり、土台のゴムが硬くなってきたら替えどきです。毎日使って数年というのが目安になります。

デンマンブラシでボリュームは出せますか?

出せます。根元にブラシを入れて、髪を持ち上げる方向に引きながら風を当てます。クッション性がないぶん、力がまっすぐ伝わります。

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