スケルトンブラシは、骨組みだけでできた目の粗いヘアブラシです。「ガイコツブラシ」「骸骨ブラシ」「ベントブラシ」はすべて同じものを指します。
すき間が多いので髪がひっかかりにくく、手ぐしに近い感覚でざっくり梳かせます。
大事なのは使いどころです。サロンでは仕上げに使うブラシという位置づけで、髪を整えるというより、できあがった形をざっくりほぐして毛流れをつくるために使います。
軽くて安く、1本あると出番の多いブラシです。
スケルトンブラシ(ガイコツブラシ)とは?
スケルトンブラシは、その名のとおりブラシの骨組みだけでできた構造のヘアブラシです。ブラシの目が粗くすき間が多いため、手ぐしのような感覚で自然にヘアスタイルをつくれます。
ベントブラシと呼ばれることもあります。骨組みだけの見た目からガイコツブラシ、あるいは骸骨ブラシとも呼ばれていて、お店やネットショップによって表記がばらばらです。呼び方が違うだけで、指しているものは同じだと思っていただいて構いません。
素材はプラスチック製が大半で、軽く、値段も手に取りやすいものが多くなっています。デザインや色の種類も豊富で、持ち手は手になじむ形になっているものがほとんどです。
どんな人に向いている?
すき間が多く、摩擦や静電気が起きにくい構造なので、次のような方に向いています。
- 髪の量が多い方 — 目が粗いぶん、一度に通る毛量が多くひっかかりにくい
- すぐ絡まる方 — ピンが細く、無理に引っぱらずにほどける
- セットの最後にざっくりほぐしたい方 — これがいちばん本領を発揮する場面です
先端が丸く加工されているものが多く、頭皮にあたっても痛くなりにくいのも特徴です。
なお、「パーマヘアに向く」と書かれていることがありますが、サロンではパーマの方に特にこのブラシをおすすめしてはいません。カールを崩さず梳かせるのは事実ですが、それを目的に選ぶブラシではない、というのが現場の感覚です。
濡れた髪に使ってもいい?
使えます。ブラシ全体に通気性があり、空気やドライヤーの風を通すので、乾かしながら梳かすことができます。温泉や銭湯、ホテルのアメニティにスケルトンブラシが置いてあることが多いのは、この使いやすさからです。
ただし、濡れた髪はどんなブラシを使っても負担がかかりやすい状態です。タオルドライで水気を取ってから、毛先→中間→根元の順に梳かしてください。
濡れた髪に使う場合も、乾いた髪に使う場合も、ざっくり梳かすときに使う道具という点は変わりません。細かく整えたいときには向きません。
お風呂前のブラッシングをしっかりしたい場合は、クッションブラシのほうが向いています。目的が違うので、両方あると使い分けができます。
ヘアセットでの使い方は?
4つの使い道があります。
1. セット前の下ごしらえ
ヘアセットの前にざっくり梳かしておくと、途中でひっかかりません。地味ですが、仕上がりの差はここで出ます。
2. つくりすぎたものを崩す
セットが決まりすぎた、かっちりしすぎたというときに、スケルトンブラシで軽く梳かすと程よく崩れて自然になります。アイロンで強めにカールをつけたあとに梳かすと、ふんわりしたこなれ感が出ます。
3. 毛流れをつくる
サイドを流すスタイル——いわゆる聖子ちゃんカットのような形——では、仕上げにスケルトンブラシで毛流れをつくります。サロンでこのブラシを手に取るのは、この場面がいちばん多いかもしれません。
4. 根元を立ち上げる
ブローのときに髪の流れに逆らうように梳かし、中に空気を含ませると、根元が立ち上がってボリュームが出ます。ショートヘアの方は、ドライヤーを当てながらセットしたい方向に滑らせると、流れるような自然な形になります。
ジェルやスタイリング剤をつけたあとの仕上げに使っても問題ありません。
選び方のポイントは?
見た目がほぼ同じなので迷いやすいのですが、見るところは4つです。
- ピンが1段か、長短2段か — 意外と見落とされるポイントです。2段のものは、表面と内側の毛を一度に整えられます。1段だとどちらかの絡まりが残りやすいのですが、スケルトンブラシは仕上げに使うことが多く、その時点で絡まりはほぼ解けています。なので1段でも実用上は問題ありません
- ピンの先端 — 丸く加工されているか。頭皮にあてる回数が多いブラシなので、ここが効きます
- すき間の広さ — 髪が多い方・絡まりやすい方は、広めのほうが快適です
- 素材 — プラスチックが主流です。素材ごとの性質は樹脂製ブラシの記事にまとめています
高価なものを選ぶ必要はありません。消耗品として気軽に買い替えられる価格帯のもので十分です。
よくある質問
ガイコツブラシとスケルトンブラシは違うものですか?
同じものです。ベントブラシ・骸骨ブラシも同じです。見た目からついた呼び名が広まったもので、機能に違いはありません。
パーマヘアに向いていると聞きましたが?
「パーマの方にはスケルトンブラシ」と紹介されているのをよく見かけますが、サロンではパーマだからという理由でこのブラシをおすすめすることはありません。目が粗いのでカールを引き伸ばさずに済むのは事実です。ただ、それは選ぶ理由というより結果です。このブラシの本来の出番は、セットの仕上げに毛流れをつくるところにあります。
頭皮マッサージに使えますか?
先端が丸いものなら、頭皮にあてても痛くなりにくいつくりです。ただしブラシは髪を梳かす道具なので、力を入れてこすらないようにしてください。
スケルトンコームとは違いますか?
コームは櫛の形、ブラシは持ち手のついた形です。目が粗い点は共通していますが、扱える毛量はブラシのほうが多くなります。
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