樹脂製ブラシは、ナイロンやポリエチレンなどのプラスチック素材でつくられたヘアブラシです。ヘアブラシとしてはいちばん身近な素材で、デンマンブラシもスケルトンブラシも、多くは樹脂製です。
軽くて水に強く、洗えるのが最大の利点。弱点は静電気が起きやすいことの2点を押さえておけば、選ぶときに迷いません。
樹脂製ブラシとは?
ヘアブラシの材質には、豚やイノシシの毛を使った天然毛から、ナイロンなどの樹脂製までいくつか種類があります。
樹脂製ブラシは、クッションブラシの土台に植えられているピンにもよく使われている素材で、すり減りにくさ、弾力、形の戻りやすさに優れています。軽くて扱いやすく、持ち運びもしやすいので、使う人を選びません。
耐熱性・耐水性が高いだけでなく、耐薬品性もあります。スタイリング剤をつけた髪に使ってもブラシが変質しにくいのはこのためです。
メリットとデメリットは?
| メリット | 軽い/水に強く洗える/熱に強い/スタイリング剤に強い/価格が手に取りやすい/持ち運びやすい |
|---|---|
| デメリット | 静電気が起きやすい/絡まりやすいものがある/天然毛に比べて髪へのなじみは劣る |
いちばん実感しやすいデメリットは静電気です。毛が細い方、切れ毛が気になる方には、そのままではあまり向いていません。
樹脂のなかでも、静電気の起きやすさには差があります。日本毛髪科学協会は、静電気が発生しにくい順を 天然毛 → ナイロン → ポリエステル → ポリエチレン としています。つまり樹脂製のなかではナイロンが比較的おだやかで、ポリエチレンがいちばん静電気が起きやすいということになります。
静電気そのものを避けたい場合は、天然毛ブラシのほうが向いています。天然毛は適度な水分と油分を含んでいるためです。
どんな髪質・場面に向いている?
向いている方
- 髪が硬い、太い(剛毛)
- 毛量が多く、ボリュームを抑えたい
- スタイリング剤をよく使う
- ブラシを気軽に洗いたい
水に強く、ブローしながらしっかり髪をつかめるので、剛毛の方やボリュームを抑えたい方、スタイリングをする方によく使われます。
向いていない方
- 髪が細い
- 切れ毛が気になる
- 静電気で広がりやすい
どう使う?
樹脂製ブラシの使いどころは、ブローとスタイリングです。
ナイロン製のものは吸水性があるため、シャンプー後に髪を乾かすときによく使われます。乾かしながらとかせるのが利点です。
ただし絡まりやすいという性質もあるので、切れ毛が気になる方は注意してください。根元から通し始めず、毛先の方から徐々に根元へブラシを通していくと、絡まりにくくきれいに乾かせます。
ブローでまっすぐ伸ばしたい場合は、半円形のデンマンブラシが扱いやすくなります。
洗い方は?
樹脂製ブラシの利点は、丸洗いできることです。
- 絡まった毛やほこりを取り除く
- 洗面器かバケツにぬるま湯を入れ、シャンプーか食器用の中性洗剤を数滴たらして混ぜる
- ブラシを入れて、じゃぶじゃぶと揺らす
- シャワーで洗浄液を流す
- 水気をよく切り、新聞紙やタオルの上にブラシ面を下にして乾かす
汚れが落ちにくいときは、しばらくつけ置きすると取れます。
毎日行う必要はありません。根元に抜けた髪が溜まってきた、ほこりが気になる、というときに週1回程度で十分です。
乾かすときは、カビが発生しないように水気をしっかり切ってください。
よくある質問
プラスチックのブラシと樹脂製ブラシは同じですか?
同じものを指しています。ナイロン、ポリエチレンなどはすべて樹脂の一種です。
ナイロンとポリエチレンの違いは?
ナイロンは吸水性があり、濡れた髪を乾かしながらとかすのに向いています。静電気の起きやすさで比べると、ナイロンよりポリエチレンのほうが起きやすいとされています。静電気が気になる方は、樹脂製ならナイロン、それでも気になるなら天然毛を選ぶという順で考えてください。
熱に強いと聞きましたが、ドライヤーを直接あてても大丈夫ですか?
耐熱性はありますが、吹き出し口を押しつけるとピンが傷みます。少し離して使ってください。
何年くらい使えますか?
ピンが折れたり土台が硬くなったら替えどきです。洗えるぶん清潔に保ちやすく、扱い方しだいで長く使えます。
ブラシの選び方シリーズ
- デンマンブラシとは?D3・D4・D5の違いと選び方
- スケルトンブラシ(ガイコツブラシ)とは?使い方と選び方
- クッションブラシとは?頭皮ケア効果と使い方
- 豚毛と猪毛はどっちがいい?ヘアブラシの違い
- ロールブラシの特徴と使用方法
- パドルブラシの特徴と使用方法
髪質やお悩みに合ったブラシ選びは、サロンでもご相談いただけます。
