髪のうねりはなぜ出てくる?原因と、家でできる対策・お店でできる対策|施術3万人以上の美容師が解説

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朝きちんと乾かしたはずなのに、昼過ぎには生え際がうねって広がっている。以前はまっすぐだったところに、S字のクセが出てきた。40代を過ぎたあたりから、そんな変化を感じていませんか。

結論からお伝えします。年齢とともに出てくる髪のうねりは、生まれつきのくせ毛とは成り立ちが違います。髪が生えてくる出口のかたちの変化、髪の中での水分の抱え方の偏り、そしてカラーやドライヤーで積み重なった負担。この3つが重なって出てくるものです。だから、くせ毛と同じ対処をしても、思ったほど収まりません。

そして手をつける順番は、まず乾かし方を変える。次に洗い流さないトリートメントを見直す。それでも残るところを、お店の施術で整える。この順番がいちばんの近道です。家でできることを飛ばしてお店の施術だけを重ねても、翌朝からの扱いやすさは変わりにくいからです。

この記事では、うねりが出てくる仕組みと、家でできる4つの対策、お店で選べるメニューの違いまでを、施術3万人以上の美容師がまとめました。

髪のうねりは、どうして年齢とともに出てくるのですか?

ひとつの原因ではなく、3つの変化が同時に進むためです。どれもゆっくり進むので、ある日突然うねりはじめたというより、気づいたら以前と違っていた、という感じ方になります。順番に見ていきます。

① 髪が生えてくる出口のかたちが変わる

髪は、頭皮の毛穴から生えてきます。この出口が円に近いほど、生えてくる髪の断面も丸に近くなり、まっすぐ伸びます。反対に出口がゆがむと、生えてくる髪の断面は楕円に近づき、伸びる向きも一定になりません。これがS字やC字のうねりとして表に出てきます。

年齢を重ねると、頭皮そのもののハリが変わります。それに合わせて出口のかたちも少しずつ変わるため、同じ頭からまっすぐな髪とうねる髪が混じって生えるようになります。「全体がくせ毛になった」のではなく「うねる毛の割合が増えた」というのが実際のところです。生え際やこめかみだけが強くうねるのも、この理由です。

② 髪の中で、水分の抱え方が偏る

髪の内部は均一ではなく、水分を抱えやすい部分と抱えにくい部分が並んでいます。うねる髪では、この並び方に偏りがあります。湿気の多い日は片側だけがふくらむので、髪が曲がる。乾いた日は両方とも縮むので、うねりが目立ちにくい。雨の日だけ広がるのは、このためです。

年齢とともに髪は細くなり、1本が抱えられる水分の量も変わっていきます。細い髪ほど、わずかな偏りで曲がりやすくなります。「毛量はあるのに、夕方には広がってまとまらない」という状態は、太さが落ちてきた髪にうねりが加わったときに起こりやすいものです。

③ 積み重なった負担

白髪染めを繰り返している。毎日アイロンを当てている。ドライヤーを近づけたまま長く当てている。こうした負担が積み重なると、髪の表面のキューティクルが乱れ、水分が抜けやすくなります。抜けやすい部分と残っている部分の差が広がると、②の偏りがさらに目立ちます。

「白髪染めを重ねて、毛先が硬くパサついてきた」という感覚があるなら、うねりの一部はここから来ています。そしてここは、家でのケアと施術の選び方で変えられる部分です。①と②が体の変化なのに対し、③は手を入れられる。だから対策はここから始めます。

生まれつきのくせ毛と、あとから出てきたうねりは何が違いますか?

いちばんの違いは、うねっている場所です。生まれつきのくせは毛先まで含めて全体が同じようにうねりますが、年齢とともに出てきたうねりは、根元から中間にかけて強く、毛先は比較的まっすぐ、という出方をすることが多くなります。

生まれつきのくせ毛 あとから出てきたうねり
うねる場所 毛先まで全体 根元〜中間が中心
出てきた時期 子どもの頃から一定 数年かけて少しずつ
部分差 比較的均一 生え際・こめかみだけ強いことがある
湿気の影響 受ける 受けやすい
髪の太さ 以前と変わらない 細くなっていることが多い

この見分けは、お店で何を選ぶかに直結します。全体が同じようにうねっているなら全体の施術、根元だけが強いなら根元中心、という組み立てになるからです。鏡の前で、毛先をまっすぐ引っ張ってみてください。毛先はまっすぐなのに根元だけが波打っているなら、あとから出てきたうねりのほうです。

家でできる4つの対策

上から順に効きます。1つ目の乾かし方だけでも、翌朝の状態は変わります。道具を買い足す前に、まず順番を変えてみてください。くせが強い方は女性の方は必見!クセ毛が上手くまとまるコツとは、パサついて広がる方は乾燥毛が広がらないようにするコツもあわせてどうぞ。

1. 乾かし方を変える|根元を起こしてから乾かす

うねりが根元から出ているとき、乾かし方を変えるだけで見え方が変わります。やることは3つです。

  1. タオルで水気を取ったら、まず根元から乾かす。毛先から乾かすと根元が濡れたまま残り、乾いていく途中でうねりの向きが固定されます。
  2. 髪を分け目とは反対側に倒しながら温風を当てる。分け目のまま乾かすと、そこにうねりとぺたんこが同時に出ます。
  3. 8割乾いたところで冷風に切り替える。髪は冷めるときに形が決まるので、温風のまま終えるとうねりが戻ります。

ドライヤーは、頭皮から10cmほど離して、振りながら当てます。1か所に当て続けると、そこだけ先に乾いて、うねりが強く残ります。根元を起こしながら乾かすなら、ロールブラシがあると早く決まります。使い方はロールブラシの使い方|カール・根元の立ち上げとサイズの選び方を美容師が解説にまとめています。

2. 洗い流さないトリートメントを、質感で選び直す

うねりが気になる髪にオイルだけを重ねると、表面は落ち着いても中は乾いたまま、ということが起こります。水分の多いものを先に入れて、油分でふたをする。この順番のほうが、翌朝のまとまりが変わります。

ミルクやエマルジョンのような水分の多いものを中間から毛先に、そのあとオイルを毛先だけに。量の目安は、ミルクがショートで1プッシュ、セミロングで2プッシュ。つけすぎると、うねりは収まってもぺたんとします。

2品の組み合わせ方は「【秋の髪質改善】オイルだけじゃ乾く?「シルキーエマルジョン×レスキューセラムS」W使いの選択」に書きました。湿気の日の広がりを抑えたいときは「まるで髪質改善⁉︎髪のうねりや広がりをケアする救世主的存在」も参考になります。

3. ブラッシングを見直す

朝のスタイリング前より、夜、シャンプー前のブラッシングのほうが効きます。1日のあいだに絡まった髪をほどいてから洗うと、洗っているあいだに新しい絡まりができにくく、乾かすときに毛流れも揃います。

やり方は、毛先から順に少しずつほどき、最後に頭頂部から毛先までを通すだけです。力を入れて上から一気に通すと、絡まったところで髪が引っ張られます。クッションブラシとパドルブラシはどちらでもかまいません。違いはクッションブラシとは?頭皮ケア効果と使い方を美容師が解説パドルブラシとは?頭皮ケアに使える理由と使い方・選び方を美容師が解説にまとめました。

4. 湿気の日に、出先で持ち直す

朝は決まっていたのに、外に出て30分で広がる。この日のために、直す方法をひとつ決めておくと気が楽になります。

手で直すなら、ごく少量のミルクを、うねっている根元ではなく中間から毛先につけて、握って離す。根元につけるとぺたんとします。道具を使うなら、ストレートアイロンで根元3cmだけを伸ばすほうが、全体をかけ直すより早く、髪への負担も抑えられます。

アイロンについては【新商品】ReFa BEAUTECH STRAIGHT IRON(リファビューテックストレートアイロン)、外出先でトップのボリュームを戻したいときはくせ毛さんの外出中の強い味方!ボリュームアップ特化を参考にしてください。

お店でできる対策は、ストレートとパーマのどちらを選べばいいですか?

うねりをまっすぐ伸ばしたいのか、ふくらむ方向を整えて扱いやすくしたいのか。ここで分かれます。伸ばしたいならストレート系、動きが出ずぺたんとするのが悩みならパーマ系、という考え方です。仕上がりや持ちの感じ方には個人差があります。

選択肢 向いている状態 仕上がりの方向
エイジングストレート 根元〜中間のうねりが中心。強い薬剤は避けたい 自然なストレート。ツヤが出る
パーマ/デジタルパーマ うねるうえに、ぺたんとして動きが出ない ふくらむ方向を整えて動きを出す
(参考)ボンド系の縮毛矯正 うねりが強く、しっかり伸ばしたい まっすぐ。持ちが長い

エイジングストレート|負担を抑えてうねりを伸ばす

酸性域の薬剤をベースに、加齢による髪質の変化に合わせて調合するメニューです。当店のストレート施術は、このエイジングストレートに一本化しています。柔らかさを残しながらうねりを落ち着かせる方向の施術で、根元だけ、気になる部分だけ、という組み立てもできます。

仕組みと、一般的な縮毛矯正との違いは「エイジングストレートとは?酸性ストレートの仕組みと、縮毛矯正との違い」で詳しく書いています。迷ったら、まずこちらを読んでみてください。

うねって、しかもぺたんとするならパーマという手もある

うねっているのに、トップは立ち上がらない。この組み合わせのとき、伸ばす施術だけを選ぶと、まっすぐにはなってもボリュームが足りないままになります。ふくらむ方向を整えるパーマのほうが合うことがあります。当店にはパーマとデジタルパーマの2つがあり、デジタルパーマは熱処理を使うぶん、持ちが長くなります。選び分けの考え方は「エイジングパーマを導入しました|2コースの料金と、向いている方」をご覧ください。

ボンド系の縮毛矯正という考え方も知っておく

薬剤のほかに、髪のなかの結合を補う成分を組み合わせる縮毛矯正です。しっかり伸ばしたい方向けの考え方として知っておくと、お店で相談するときの言葉が通じやすくなります。仕組みは「【ファイバープレックスストレートとは】ボンド系縮毛矯正の特徴と、かける前に知っておきたいこと」にまとめました。

うねりが出てきたとき、何から手をつければいいですか?

いきなり施術から入らないことをおすすめします。乾かし方とつけるものが変わるだけで、うねりの見え方は変わるからです。そのうえで残る部分をお店で整えると、かける施術も最小限で済み、髪への負担を抑えられます。

  1. 今週:乾かし方を「根元から・分け目と逆に倒して・最後は冷風」に変える
  2. 今月:洗い流さないトリートメントを、水分の多いもの+オイルの2品に分ける
  3. 次の来店時:残っているうねりが根元だけか全体かを美容師と確認し、かける範囲を決める

この順で進めると、3番目に来たときに「どこが本当に必要か」がはっきりします。全体にかけずに済むことも少なくありません。

よくある質問

うねりはシャンプーを変えれば直りますか?

シャンプーだけで、うねりの出方そのものを変えるのは難しいところです。ただ、洗ったあとの絡まりが減ると乾かしやすくなり、結果としてまとまって見えるようにはなります。「なくす」ではなく「扱いやすくする」目的で選ぶと、選び方を外しにくくなります。

縮毛矯正やストレートをかけると、うねりは二度と出なくなりますか?

かけた部分のうねりは伸びたままですが、新しく生えてくる髪は元のうねりのまま伸びてきます。そのため、根元が伸びてきたら、その部分だけをかけ直していくことになります。毎回、毛先まで繰り返しかける必要はありません。

うねりが強い日と弱い日があるのはなぜですか?

その日の湿度によって、髪が抱える水分の量が変わるためです。うねる髪は内部での水分の抱え方に偏りがあるので、湿気の多い日ほど片側だけがふくらみ、曲がりが強く出ます。雨の日に広がるのは、髪が急に傷んだからではなく、湿度の影響です。

白髪染めを続けていると、うねりは強くなりますか?

染めること自体がうねりを作るわけではありませんが、回数が重なると髪の表面が乱れ、水分が抜けやすくなります。その結果、もともとあったうねりが目立ちやすくなります。染める間隔と、染めたあとのケアで変えられる部分です。

ドライヤーを買い替えれば、うねりは落ち着きますか?

道具より先に、当てる順番と冷風の使い方を変えるほうが変化を感じやすいはずです。そのうえで、風量が足りずに乾かすのに時間がかかっているなら、買い替える価値はあります。長く当て続けること自体が、髪への負担になるからです。

最後に

うねりは、年齢による髪の変化のなかでも、いちばん早く気づく変化です。そして、原因が3つに分かれているぶん、打つ手も分かれています。全部をいっぺんに変える必要はありません。まず今夜の乾かし方から変えてみてください。

ご自身のうねりが根元からなのか全体なのか、判断がつかないときは、一度ご相談ください。髪を見て、家でやることとお店でやることの線引きからお話しします。ご予約・ご相談はLINEからどうぞ。メニューと料金は料金メニュー、場所とご予約方法はアクセス・ご予約にまとめています。

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