「ファイバープレックスストレートとは何ですか」と検索してこのページにたどり着いた方に向けて、まずひとことで答えます。
シュワルツコフの、毛髪保護成分を組み込んだ縮毛矯正の薬剤です。クセを伸ばす働きと、その工程で髪にかかる負担を抑える働きを、同時に担わせる設計になっています。いわゆる「ボンド系(結合ケア系)」の縮毛矯正剤です。
ここでは、縮毛矯正がそもそも髪に何をしているのか、ボンド系だと何が変わるのか、どんな方に向いてどんな方には向かないのかを、施術3万人以上の美容師の立場から整理します。
ファイバープレックスストレートとは
シュワルツコフ プロフェッショナルのFIBREPLEX(ファイバープレックス)シリーズの縮毛矯正剤です。
シリーズ全体の考え方は「伸ばす・明るくする」と「守る」を同時にやる、というもの。ブリーチにも同じ思想の製品があり、当店ではそちらも使っています。
縮毛矯正でこのシリーズを選ぶ理由は、クセを伸ばす工程と、アイロンの熱が加わる工程の両方で髪に負担がかかるからです。負担のかかる場所が複数あるぶん、保護の設計が効いてきます。
縮毛矯正はそもそも何をしているのか
仕組みを知っておくと、なぜ持ちが人によって違うのかが分かります。工程は3つです。
- 還元 — 1剤で、髪の中の結合をいったんほどきます。クセの形を保っていた結びつきをゆるめる工程です
- アイロン — ほどけた状態で熱を加えて、まっすぐな形にします
- 酸化 — 2剤で、ほどいた結合を新しい形で結び直します
つまり髪の中身を一度ほどいて結び直す施術です。だからこそ、一度かけたところは伸びたままで、元に戻りません。カラーやパーマとは性質が違います。
ボンド系の縮毛矯正は何が違うのか
| 従来の縮毛矯正 | ボンド系の縮毛矯正 | |
|---|---|---|
| クセを伸ばす仕組み | 同じ | 同じ |
| 保護の設計 | 薬剤の外側(前処理・後処理)で補う | 薬剤そのものに組み込まれている |
| 仕上がりの傾向 | まっすぐだが硬く見えることがある | やわらかさを残しやすい |
| 差が出やすい髪 | — | カラーやブリーチの履歴がある髪 |
いちばん差を感じやすいのはカラーを繰り返している髪です。何もしていない髪であれば、正直、どの薬剤でもきれいに伸びます。履歴が重なっているほど、薬剤選びが結果に出ます。
どんな方に向くか
- 向いている — 広がりやうねりを毎朝ブローで抑えている方/湿気で膨らむ方/カラーもしていて薬剤の負担が気になる方
- 相談してから決めたい — ブリーチの履歴がある方/過去に縮毛矯正で切れた経験がある方/すぐにパーマもかけたい方
ブリーチ毛への縮毛矯正は、できる場合とおすすめしない場合があります。ここは実際に髪を触らないと判断できません。写真だけでのお約束は避けています。
持ちと、次にかけるタイミング
かけたところは伸びたままなので、「持ち」ではなく「根元が伸びてくるまでの時間」で考えます。髪はひと月に1cmほど伸びるので、多くの方は半年前後でもう一度、という周期になります。
大事なのは、次は根元の新しく伸びた部分だけにかけることです。すでに伸びているところに重ねてかけると、負担だけが積み上がります。担当者が変わるときは「前回いつ、どこまでかけたか」を伝えてください。
かけた後のホームケア
縮毛矯正後の髪は形が決まっているぶん、扱いはむしろ楽になります。気をつけるのは2点です。
- 当日は強く結ばない — 跡がつきやすい状態です。ゆるくまとめる程度に
- 乾かすときは根元から — 根元が乾けば、毛先は自然に落ち着きます
洗い流さないトリートメントは、アイロンの熱を受けた毛先の手ざわりを整えるのに向いています。同じファイバープレックスのシリーズにボンドオイルがあります。
よくある質問
縮毛矯正とストレートパーマは違いますか?
違います。ストレートパーマはアイロンを使わず、パーマを落としたり軽いうねりを落ち着かせたりする施術です。しっかりしたクセを伸ばすのは縮毛矯正のほうになります。
カラーと同じ日にできますか?
できる場合もありますが、髪の状態によっては日を分けたほうがよいとお伝えすることがあります。順番としては縮毛矯正が先、カラーが後になります。
前髪だけ、顔まわりだけでもできますか?
できます。むしろ、いちばんクセが気になるのは前髪という方が多いので、部分的なご相談は歓迎です。
かけた後にパーマはかけられますか?
伸ばした部分にパーマはかかりません。新しく伸びた部分にかけることは可能ですが、境目の扱いが難しくなります。順番の希望があれば先にご相談ください。
エイジングによるうねりにも効きますか?
年齢とともに出てくるうねりにも使えます。ただし、生えグセ由来のうねりは強くかける必要がない場合も多く、やわらかく仕上げる設計にしたほうが自然です。エイジングストレートの考え方もあわせてご覧ください。
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今の髪でどこまで伸ばせるか、どのくらいの強さでかけるべきかは、髪を見せていただくのがいちばん確実です。
