【2万人以上の髪を洗った美容師が勧める】シャンプーの選び方

アシスタント時代に毎日30人以上シャンプーしていたMawatariです(^◇^;)

前回の記事ではちょっと難しく書きすぎてましたがこっちが本命なのでお付き合い下さい。

目次

高級アルコール・石油系

代表的な界面活性剤で、泡立ちの良さと低価格なので量販店などで広く出回っているシャンプーに使われています。とにかく製造コストが安いのでシャンプーだけではなく様々な製品に使用されているメジャーな界面活性剤です。近年は、天然由来やノンシリコンのものに押されてはいるもののまだまだ多く出回っています。

高級アルコールの『高級』とは上等なものや高くていいものという意味ではなく分子が大きいことを意味しています。また弱アルカリ性、弱酸性のものがありますが肌や髪は弱酸性なので弱アルカリのものでシャンプーした後は弱酸性のコンディショナーを使用して頭皮や髪のコンディションを整えないと痛みの原因になります。
一般的には泡立ちがよく、洗浄力が高いので洗い上がりに髪の滑りが滑らかになる成分が含まれています。また香りが強く持続しやすいのも特徴です。

【メリット】
泡立ちが良く洗った感じが得られる。
価格が安い。

【デメリット】
洗浄力が強いので頭皮の感想やかゆみの原因となる場合がある。
必要な皮脂まで洗い流してしましバリア機能が低下する。

とにかく洗浄力が強く頭皮に刺激が強過ぎるので、個人的には髪が汚れやすかったり、スタイリング剤を大量につけている場合にはいいですが一般的な日常生活を送り毎日シャンプーするには洗浄力が強すぎ、頭皮や髪に必要な油分も取ってしまい乾燥肌や皮脂過多の症状になりやすいので現代の日本人には向かないと考えています。

石鹸系

石鹸シャンプーとは石鹸素地(水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、脂肪酸などの界面活性剤)でそれらに水を加えてものを言います。

皮脂がよく落ちしっかりと洗浄力を発揮し、肌に優しいのが特徴です。しかし、シャンプーのカスが残りやすく、弱アルカリ性なのでシャンプーは後は弱酸性のコンディショナーが必要になります。またカラーやパーマ後に使用するとカラーやパーマのモチを悪くします

【メリット】
天然素材なので生分解性が高く環境に優しい。
洗浄力が強いのでしっかりと洗える。
製造コストが低いので比較的安い。

【デメリット】
泡立ちが悪く石鹸カスが残りやすく、フケの原因にもなる。
シャンプー後にアルカリ性に傾くので軋み、ゴワついた手触りになるのでコンディショナーが必要。
カラーやパーマに作用してモチを悪くする。

アミノ酸系

洗浄剤(界面活性剤)にアミノ酸系の成分が使用されているもので、他の洗浄剤に比べ高価で低刺激なのが特徴です。

洗浄剤を他のものからアミノ酸系に変えると最初はキシキシし良さを感じられませんが、それは石油系シャンプーを使っていた時などのシリコン剤が剥がれていくためで使い続ければ自力で傷んだ髪を健康な髪に近ずけていくのでコンディショナーは不要です。
洗浄力が弱いので毎日シャンプーするのに適し、2度洗いしても大丈夫なものが多いです。

【メリット】
程よい洗浄力で頭皮と髪への負担が少ない。
泡立ちがきめ細かいので頭皮や髪に馴染みやすい。
石鹸カスが出ないので頭皮に余分な残留物が残らない。

【デメリット】
製造コストが高いので他のシャンプーに比べ高価になる。

お客様に勧めているのはコレです!負担が少ないだけでなく、髪の表面をコーティングしながら洗浄していく高級アルコール系などと違い、髪の内部に栄養分を入れながら洗えるので髪の質感を内部から変えることも出来ます。

まとめ

これら以外にも界面活性剤はあります。例えば、シルクやコラーゲンを原料にしたものやベタインなどを使用したものも出てきていますが非常に高価です。

シャンプーの価格もピンキリだと思いますが一つ確実に言えるのは価格には安価なものには安価になる、高価なものには効果になる理由があるのでそれらの理由と自分に必要なものを一致した状態で商品を選ぶ事が綺麗な髪を将来的に維持し続けるには大切です。

僕がお客様に勧める時にはシャンプーを化粧水に例え、年齢を重ねたり生活習慣の変化により必要になるものが異なってくるので基本的には化粧水のランクを上げるのと同じイメージでシャンプーのランクを上げてみてはいかかですか?と伝え、その時に必要なシャンプーを勧めていくようにしています。

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