髪の毛を染める際の大きく分けて3種類の内の1つが半永久染毛剤・ヘアマニキュアの酸性カラーです。
酸性カラーは脱色せずに髪の表面に染色する形で、髪の表面には非常に小さなレベルで帯電しているイオンがあり、そのイオンに結合することで色が付きます。
髪本来の色そのものを変えるのではなく、表面に色をコーティングしていきます。
目次
メリット
酸性カラーの一番のメリットは、髪に与えるダメージが少なく済むという点です。
髪の内側にしっかりと色素を浸透させるためには、どうしてもキューティクルを開かせなければなりません。
キューティクルには髪の毛を保護する役割がありそれが開いてしまうと表面の凹凸が激しくなり、ボサボサとした見た目になりやすいです。
しかし酸性カラーはキューティクルを開かせる作用はなく髪の毛の表面に付着し保護する働きもあるため綺麗にまとめることができます。
また強すぎる薬剤は髪だけでなく頭皮にもダメージを与え痛みを感じたり炎症を引き起こす恐れがありますが、酸性カラーは名前の通り酸性で、頭皮は弱酸性なので相性が良いためダメージも少なく済みます。
したがってもしアルカリカラーを使用していて何らかの頭皮トラブルが発生した人は、酸性カラーを選んだ方が良いかもしれません。
デメリット
酸性カラーのデメリットは色落ちがしやすい点で、あくまでも表面に色を乗せているという性質上どうしようもないことです。
洗髪後のタオルドライでタオルに色落ちするのも珍しくはなく全体的にあまり長持ちしません。
またアルカリカラーへの切り替えがすぐにできない点もあげられます。
表面がコーティングされていると、アルカリカラーに欠かせないキューティクルを開かせる作業が上手くできないからです。
コーティングが落ちるのを待つ必要があります。
さらに酸性カラーには、アルカリカラーに比べバリエーション展開が少なく繊細な色のニュアンスを求めるのは難しいです。
したがってあまり大きな変化を求めない場合に適していると言えるでしょう。